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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月05日
研究報告:水部門のエネルギー消費から発生する温室効果ガスに対する理解が不十分
(イーストアングリア大学より)
持続可能性の目標を達成するためには、水部門のエネルギー消費から発生する温室効果ガスについて、さらなる理解を深める必要がある--英国・イーストアングリア大学の研究チームの論文が6月26日、英科学誌『Nature Climate Change』のオンライン版に掲載された。
今日まで、持続可能な水資源管理の必要性に高い関心が集まっているが、水部門で増大しているエネルギー使用量や、関連する温室効果ガス排出量に対する関心は非常に低い。例えば、水処理や配水、水の加熱などに関わる過程では、多くのエネルギーが使用されている。
「水管理に対する圧力として、厳しい水質基準、水需要の高まり、気候変動適応への必要性が挙げられるが、一方で、温室効果ガス削減も求められる」と、同大学のDeclan Conway教授は語る。「高まる需要や規制基準、気候変動の影響に応じて水管理を適合させていくと、ますます多くのエネルギーが必要となる」。
最近では、水部門のエネルギー消費から発生する温室効果ガスの重要性を強調する研究も報告されている。それらによると、米国では、水関連のエネルギー消費が、温室効果ガス総排出量のおよそ5%を占め、英国では、その割合がさらに高くなっている。また、淡水取水量が多い国では、そのほとんどが灌漑に利用され、取水や輸送の際に使用されるエネルギーは相当な量になっている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110705_1.html
研究報告:水部門のエネルギー消費から発生する温室効果ガスに対する理解が不十分