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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月08日
カリフォルニアのワイン用ブドウ栽培適地、温暖化で2040年までに半減の予想
(スタンフォード大学より)
米国のスタンフォード大学は6月30日、地球温暖化は今後30年間に米国のプレミアムワイン産業を大きく変容させるとする研究について伝えた。同大学の気候科学者たちが行ったこの研究は、6月30日版の「Environmental Research Letters」誌に掲載された。
研究では、2040年までに地球の平均気温が1℃上昇するという控えめな想定のもとで、4カ所のプレミアムワイン産地(カリフォルニア州のナパ郡とサンタバーバラ郡、オレゴン州のヤムヒル郡、ワシントン州のワラワラ郡)のブドウ栽培条件の変化をコンピュータモデルを使い調査した。
その結果、カリフォルニア州のナパ郡では、温暖化により生育期の平均気温が1.1℃上昇し、歴史的にブドウ栽培に適していた土地が今後30年間に半減するという。サンタバーバラ郡では、20%以上減少すると予想された。一方、オレゴン州では、栽培適地全体がわずかに増加し、貴重品種の栽培適地は大幅に増加するという。ワシントン州では、暑さに弱い品種の適地が30%減少すると予想された。
執筆者の一人である同大学のノア・ディフェンバウ(Noah Diffenbaugh)准教授は、「地球温暖化により気温が1℃上昇しただけで、地域の気温変化がこれほど大きな影響を重要産業に与えるとは驚きだった」と述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110708_1.html
カリフォルニアのワイン用ブドウ栽培適地、温暖化で2040年までに半減の予想