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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月10日
木質系バイオ燃料の生産効率アップにつながるリグニン分解酵素を発見
(バイオテクノロジー・生物科学研究会議より)
英国のバイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)は6月9日付けのリリースで、ウォーリック大学(英国)とブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)の研究チームが、バイオ燃料の生産効率アップにつながる細菌酵素を発見したと述べた。
研究はBBSRCが率いるIntegrated Biorefining Research and Technology Club (IBTI Club)の支援によるもので、米国化学会が発行する『Biochemistry』誌の6月14日号で発表された。
植物の木質素の一つであるリグニンの分解に、酵素を利用することで、同量の植物からより多くの燃料を生産することが可能になる。研究チームは、Rhodococcus jostiiという、土壌に生息する細菌の中にリグニンを分解する遺伝子を発見した。こうした酵素は、以前、菌糸類で確認されたことはあるが、細菌中で確認されたのは今回が初めて。細菌のゲノムはすでに解析済みなので、必要とされる酵素を大量に作り出すための改良も容易である。さらに細菌の生長は速く容易なため、商業規模でリグニンを分解する酵素を作り出すことも期待できる。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110710_1.html
木質系バイオ燃料の生産効率アップにつながるリグニン分解酵素を発見