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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月13日
降雨量の増加と降雪量の低下で、北極の氷の融解が加速化
カテゴリー:気候
(メルボルン大学より)
豪州メルボルン大学地球科学学科のジェームズ・スクリーン博士は7月2日、メルボルン市で開催された第25回国際測地学・地球物理学連合総会で、北極地方の気温上昇に伴う降雨量の増加と降雪量の低下により、海氷が溶けやすくなっていることを示す新しい研究について発表した。
スクリーン博士は、「こうした気温の変化により、過去20年間に夏の降雪量は推定40%減少した。(北極地方に通常はまだ多く残っている)夏季の降雪量が減少すると、北極海の上に浮かぶ海氷に波及効果を及ぼす」と述べた。
スクリーン博士によると、雪は高反射性で、照射される太陽光を85%まで宇宙へ跳ね返す。そのため、氷の上の雪は、実際のところ、氷を太陽光線の力から守るサンスクリーンの役割を果たす。積雪が減少するにつれて、太陽光にさらされる氷の量が増え、氷の融解が進む。「測定では、海氷の厚さが減少し、その範囲も縮小していることが示されている」とスクリーン博士は述べた。
今回の研究は同大学地球科学学科のイアン・シモンズ博士と共同で行なったもので、国際的な学術雑誌『Climate Dynamics』で発表された。
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降雨量の増加と降雪量の低下で、北極の氷の融解が加速化