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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月15日
気候変動がアンデス山脈の脆弱な生態系を脅かす
カテゴリー:生態系
(コロンビア大学地球研究所より)
米国のコロンビア大学地球研究所は6月15日付けのリリースで、南米のアンデス山脈にある、パラモ(生物多様性が豊富で、数百万人の水源である高山の生態系)が変化する気象条件により、乾燥化している恐れがあると述べた。
同研究所の「気候と社会に関する国際調査機関(IRI)」は、パラモの環境の経時的な変化を測定してきた、ラモントドハティ地球観測研究所のライア・アンデルウ氏を含む、ダニエル・ルイス・カラスカル氏などの研究結果を記録する動画スライドショーを作成した。
IRIの大学院生研究助手で、アンティオキア(コロンビア)の工学学校(School of Engineering)の准教授のルイス氏は、「アンデス山脈の標高の高い生態系では、気候変動がすでに起きている。気温の上昇、蒸発の増加、降雨量と比較しての積雪量の減少がすでに確認されている。より温暖で乾燥した気候が、植物にストレスを与え、動植物種をより標高の高いところへ追いやる。こうした変化が続けば、絶滅する種も出てくるだろう」と述べた。
ルイス氏らの研究チームは、2004年から、空気循環のパターン、生物多様性、山火事の発生回数、地表水の供給量などを測定することで、パラモの生態系をモニタリングしている。
パラモには5,000近くの植物種が存在しており、そのうち3,000種以上は地球上のほかの地域では見られない。また、アンデス山系の低地にとっては主な水源でもある。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110715_1.html
気候変動がアンデス山脈の脆弱な生態系を脅かす