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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月17日
新研究:気候変動による災害は予測可能
カテゴリー:気候
(エクセター大学より)
英国のエクセター大学は6月19日、グリーンランドの氷床の融解、アマゾンの熱帯雨林の立ち枯れといった気候変動による災害は予測可能との新研究を発表した。この研究は『Nature Climate Change』誌に発表されたもの。
この論文の中でエクセター大学のTim Lenton教授は、こうした災害の引き金となる「転換点」は、気候の動きにおける変化を探すことにより予測できる可能性があることを示している。
気候システムに大きな変化を引き起こす「気候の転換点」は小さな変化だが、破壊的な結果をまねく可能性がある。人間の活動に起因する気候変動が後押しすることにより、いくつかの潜在的な危険が「転換点」を超えてしまう可能性は既に知られている。しかし多くの場合、こうした「転換点」は全く予測できないと仮定されているという。
「転換点は原則的に予測出来ないと多くの人は仮定している。しかし最近の研究は、状況が思われているほど絶望的ではないことを示している。私たちには予測する道具がある。つまり、状況に適応する貴重な時間を社会に与えられるということだ」とLenton教授は述べる。
ただし、こうした気候の危険を事前に警告する正確なシステムを開発するには、まだ時間がかかるとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110717_1.html
新研究:気候変動による災害は予測可能