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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月19日
複数のストレスによって海洋生物は世界的な大量絶滅の危機に
(海洋の現状に関する国際プログラムより)
英国、ロンドン発─海洋生物専門家の国際パネルが6月20日に報告書を発表し、「世界の海は人類史上例のない海洋種の絶滅期に入るリスクが高い」と警告した。この報告書は、「海洋の現状に関する国際プログラム(IPSO)」等が主催し、海に影響を与えるあらゆるストレス要因の累積影響を検討した初の学際的国際ワークショップの内容をまとめたもの。
ワークショップでは、気候変動と乱獲や農業からの養分流出といった人為的な影響が重なり、すでに海洋の健康が著しく損なわれていることが明らかになった。同報告書では、「海洋にとってのストレス要因が複数組み合わさると、地球史上でこれまで発生した種の大量絶滅全てに伴った条件をつくり出す」と指摘。
さらに、これまで発生した大量絶滅でみられた「低酸素状態と酸欠海域の増加」「海水温度の上昇」「海水の酸性化」という3つの要因が再び重なって現れており、複数の厳しいストレス要因によって悪化しているという強力な科学的証拠があるとし、「現在の被害軌道が続けば、新たな絶滅の事態は免れない」と結論付けている。
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複数のストレスによって海洋生物は世界的な大量絶滅の危機に