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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月24日
新研究:極めて大量の炭素排出は、気候にどのような影響をもたらすか
カテゴリー:気候
(英国物理学会より)
英国物理学会(IOP)は7月5日、「炭素排出量が極めて多い」条件での気候システムのモデルを、米国とスイスの研究者が作成したと発表した。この研究は『Environmental Research Letters』誌に掲載されているもの。
主執筆者である米国国立大気研究センターのBen Sanderson教授によると、この研究は「化石燃料が全く制限されることなく利用でき、気候変動が緩和されていない」未来を考察したものであるという。研究では、AllCoalとCurrentMixという大量の炭素排出を仮定した2つのシナリオが作成され、その影響を、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のA1F1シナリオ(これも予測される炭素排出量が多いシナリオである)などと比較している。
例えばAllCoalシナリオは「世界人口が2100年までに150億人になり、大量に炭素を排出する石炭の需要が高まる」と仮定したもので、炭素排出量はA1F1シナリオで予測されている増加量の4倍に及ぶという。またこのシナリオでは2100年までに海洋の熱膨張によって世界の海水面が33cm上昇することや、2070年までに北極海氷が夏期には完全に消失することを推定しているとのこと。
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新研究:極めて大量の炭素排出は、気候にどのような影響をもたらすか