（欧州連合より）

ベルギー、ブリュッセル発―船舶からの二酸化炭素（ＣＯ２）排出を制限する「エネルギー効率設計指標（Energy Efficiency Design Index: ＥＥＤＩ）」を国際海事機関（ＩＭＯ）が採択したことを受け、欧州委員会は７月15日、ＩＭＯとその加盟国に歓迎の意を表明した。これは、新造船のエネルギー効率を高め、国際海運からのＣＯ２削減を目指す初の国際的拘束力を持つ施策となる。

船舶からのＣＯ２排出量は、燃料消費量と比例しており、燃焼させた燃料１トンにつき平均3.1トンのＣＯ２が排出される。今回採択されたＥＥＤＩは、対象となる新造船に対してエネルギー効率改善の基準を設定することで、ＣＯ２の削減につなげるもの。

ＥＥＤＩは、第１フェーズ（2015年から2019年）にエネルギー効率を10％向上させることを求め、その後5年毎に基準を厳しくしていく。そして2025年から2030年の期間にはエネルギー消費を30％削減するとしている。

コニー・ヘデゴー気候行動担当委員は、「真にグローバルで拘束力を持つＣＯ２削減策を実現させるための、非常に前向きで重要な第一歩である」と述べ、さらに、「国際海運からのＣＯ２排出量をさらに削減していくための議論に弾みがつくことを期待している」と述べた。

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