本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月31日
研究報告:気候変動によって海洋のCO2吸収量が減少
カテゴリー:気候
(ウィスコンシン大学より)
米国ウィスコンシン大学は7月13日、同大学のガレン・マッキンリー助教らの研究により、大気中の二酸化炭素(CO2)に起因する温暖化によって海洋のCO2吸収量が減少していることがわかったと発表した。
地球最大級のCO2吸収装置として、海洋は人間による全CO2排出量の約1/3を吸収しているが、7月10日に英科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』(Nature Geoscience)(電子版)にマッキンリー助教らが発表した新たな分析では、気候変動が海洋のCO2吸収量にマイナスの影響を与えているという観測証拠が初めて提示されている。
マッキンリー氏はほかの研究者らとともにほぼ30年分のデータに取り組み、北大西洋全域にわたり海面のCO2の基本的な傾向を特定。気温の上昇によって北大西洋亜熱帯海域の大部分でCO2吸収が鈍化していることを発見した。
同氏は、ほかの地域におけるCO2吸収傾向を精密化し続けるため、利用可能なデータセットを改善し、北大西洋以外にもこの分析手法を拡大する必要性を強調する。こうした情報は、今後の意志決定に重要な意味を持つ。海洋吸収量の減少によって、大気中のCO2水準を制御するためにさらに大きな取り組みが必要となる可能性があるからだ。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110731_1.html
研究報告:気候変動によって海洋のCO2吸収量が減少