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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月06日
研究報告:菌類でイネを気候変動に適応できる品種に
(米国地質調査所より)
米国、シアトル発―米国地質調査所(USGS)は7月13日、イネに微小菌類の胞子を定着することで、気候変動に適応できる品種になる可能性があるという最新の研究結果を発表した。
コメは世界中で一日に摂取されるカロリーの半分近くを賄っており、その不足要因である津波のような気象災害へのイネの適応性を強化する方法を模索しようと、USGSの研究者らはイネ2種に、耐塩性のある在来海浜植物と耐暑性のある地熱植物内に自生する菌類の胞子を定着した。
USGSの研究者であるラスティ・ロドリゲス博士によれば、実験したイネの品種はよく生育し、寒さ、塩分、干ばつへの耐性が著しく増加したという。次の段階は、イネに耐暑性を与えることである。イネの生育期に摂氏1度気温が上昇する毎に、コメの収穫量は10%減少するからである。
ここ40年間、イネの生育期の最低気温が中国とフィリピンで上昇し、両国のコメの収穫量に大幅な減少を招いていると同氏は指摘し、イネの早生品種によって気候変動の影響をいくらか補うことができるとしても、気候変動がコメの年間収穫量に与える影響がどの程度厳しいのかを最終的に決定するのは、イネの適応能力になるだろうと強調している。
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研究報告:菌類でイネを気候変動に適応できる品種に