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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月15日
研究報告:世界の森林が炭素貯留で果たす役割は非常に大きい
カテゴリー:生態系
(アラスカ大学より)
米国のアラスカ大学は7月14日、同大学の教授が共著者となった研究によって、1990年から2007年の間に年間約2.4ギガトンの炭素が世界中の森林で貯留されたことが明らかになったと発表した。
これまで地上の炭素はどこにどれほど貯留されているのか不明であったが、今回の研究結果で、地上で取り込まれている炭素のほぼ全てを森林が貯留していることが示された。また、森林に貯留される炭素の約22%が北方林によって貯留されていることもわかった。
「私たちの研究結果は、森林が、地球の地上炭素のバランスにおいて非常に重要な役割を果たしていること、そして、大気二酸化炭素の漸進的変化を左右する力をかなり持っていることを明らかに示した」とアラスカ大学フェアバンクス校北極生物学研究所(Institute of Arctic Biology)のA・デイビッド・マクガイア教授(生態学)は話している。
同研究の著者らは他に、気候温暖化によって、火事の発生や北方林での虫被害が増え、森林による貯留能力が低下する可能性があること、そして炭素の貯留・排出における森林が持つ現在そして将来の役割を理解することは、情報を得た上での温室効果ガス抑制議論に不可欠であることも指摘している。
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研究報告:世界の森林が炭素貯留で果たす役割は非常に大きい