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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月16日
生物多様性の損失、保護地域のみでは抑制不可能
カテゴリー:生態系
(ハワイ大学マノア校、国連大学水・環境・保健研究所より)
カナダの国連大学水・環境・保健研究所(UNU―INWEH)の7月28日付けリリースによると、米国ハワイ大学マノア校のカミロ・モラ博士らは「Marine Ecology Progress Series」誌で、陸水領域を「保護地域」として指定する戦略に依存し続けることは、世界的な生物多様性の損失への対応として不十分であることを示す総括的な評価を発表した。
現在、世界全体の保護地域は、陸地が1,700万平方キロメートル、海洋が200万平方キロメートルの合計10万カ所を超えており、急増しているにも関わらず、生物多様性は急速に失われている。
今回の研究の主執筆者であるモラ博士とUNU―INWEHの副所長(Assistant Director)のピーター・F・セール氏は、保護地域による戦略の長期にわたる失敗が、生物多様性の保護への民間及び政治による支援を減少させ、この戦略への利用可能な資源や人的資本の不釣合いな割り当てが、より効果的な取り組みの考案を妨げていると警告している。
保護地域という戦略に大きく依存し続けることが、「予測されている保護地域の増加率が低すぎる」「保護地域の規模と結合性が不適切」「保護地域は人間による脅威の一部のみを改善」「資金不足」「人間の開発との対立」という、五つの主な技術的及び実用的な限界があると指摘されている。
モラ博士は、「明らかに、生物多様性の損失の問題は過小評価されており、この問題を解決するための保護地域の能力が過大評価されている」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110816_1.html
生物多様性の損失、保護地域のみでは抑制不可能