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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月24日
研究報告:北極の海氷の融解は、一度小休止した後に再開する
(大気研究大学連合より)
米国、コロラド州ボールダー発-気候が温暖化するにつれ、北極の海氷は融けて消滅する運命にあると思われているが、海氷は一時的に安定し、向こう数十年間は、時に拡大する可能性もある--米国国立大気研究センター(NCAR)の研究により、予期せぬ成果が得られたことが明らかになった。米国の大気研究大学連合(UCAR)が、8月11日付のプレスリリースで伝えている。
「コンピューター・シミュレーションによると、10年間は氷の安定化が見られ、氷の大きさは、わずかながら増加する可能性がある。過去10年間は、海氷の消失が加速度的に進行したが、今後10年間の海氷の運命は、人間活動だけでなく、予測不可能な気候の変動性にも左右される」と、NCARのジェニファー・ケイ研究員は語る。
例えば、風のパターンなど大気条件の変化によって、海氷の消失が一時的に停止する可能性がある、とケイ氏は説明する。とはいえ、温暖化する地球における、氷の運命は明らかだという。「50年、60年という長期的な傾向で見た場合、夏季の海氷消失を免れることはできない」と述べる。
研究チームは、「北極の海氷はなぜ、20世紀後半に、コンピューター・モデルの予測に比べ、はるかに速いスピードで融解したのか」という根本的な問題に答えるため、コンピューター・シミュレーションを行った。分析の結果、気候変化と気候変動性が均等に、一体となって作用していたことが示唆されたという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110824_1.html
研究報告:北極の海氷の融解は、一度小休止した後に再開する