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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月03日
研究報告:極地域の気候変動が生態系変化を引き起こす恐れ
(ペンシルベニア州立大学より)
米国、テキサス州オースティン発―米国のペンシルベニア州立大学は8月11日、北極と南極の氷と凍土は気候変動による温暖化に影響を受けているが、両極における融解の影響は地形、地質によって異なることが分かったと発表した。
「極地、特に北極は、世界で最も急速に温暖化が進んでおり、極域生態系は極地の地球システムの変化に直接影響を受けている」と社会環境工学科准教授のMichael N.Gooseff氏は同日、テキサス州オースティンで行われた米国生態学会の第96回年次総会(96th annual meeting of the Ecological Society of America)で語った。
こうした変化は極地それぞれで異なってはいるが、その地域環境だけではなく、世界全体に著しい影響を与える可能性がある。北極圏内の土地と水の生態系は融解する氷と土壌に影響を受けており、南極では温暖化によって河川や湖、そこに生息する小植物や小動物が変化している。
南極における温暖化の影響は北極よりも緩やかだが、Gooseff氏らは、今後数十年の間に南極の温暖化が進み始めるだろうと予想している。南極の永久凍土層に水が入ると、栄養素が結集し南極の淡水水生生物群集の潜在分布域が増加するとともに、気候変動により河川網が拡大し、生息地の場所とライフサイクルの時期が変化するという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110903_1.html
研究報告:極地域の気候変動が生態系変化を引き起こす恐れ