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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月17日
研究報告:気候変動により、南米南部で山火事が増える見込み
カテゴリー:気候
(コロラド大学より)
米国コロラド大学ボルダー校が8月22日付のプレスリリースで伝えたところによると、同大学の新たな研究で、今後数十年間激化していくと見込まれている南半球の大規模な気候変動によって、恐らく南米の南半分のほとんどで山火事が増加することが分かった。
コロラド大学ボルダー校研究員Andres Holz氏によれば、「過去250年ほどの間、南極の低気圧を生み出す気候変動である南半球環状モード(SAM)が、南米南部の2つの非常に異なる生態系で干ばつと火災を起こす主要因であったこと、また温室効果ガスの増加と南極のオゾン層破壊によって1960年代に始まっているSAMの増加で、この地域が少なくとも今後100年間、干ばつと火災が起こりやすくなっていることがわかった」という。
オゾン層破壊ガスの禁止で、南極のオゾンホールは2000年頃に成長が止まり、現在ゆっくりと修復しているようだが、国立大気研究センター(NCAR)の研究者らによれば、オゾン層の回復と温室効果ガスの影響は基本的に相殺され、SAMが1960年代以前の水準に戻るのを妨げているという。
学術誌『Geophysical Research Letters』に発表されたHolz氏らによる論文には、「温暖化と乾燥の傾向が続くと、以前は火災の鎮圧が効果的だった森林地域でさえ山火事が増加することになりそうだ」と記されている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110917_1.html
研究報告:気候変動により、南米南部で山火事が増える見込み