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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月21日
研究報告:気候サイクルが戦争を駆り立てる
(コロンビア大学地球研究所より)
米国のコロンビア大学地球研究所は8月24日、3年から7年ごとに気温上昇や降雨量減少を招くエルニーニョというグローバル規模の自然な気候サイクルと戦争の周期的な増加の関係性を示した研究結果を発表した。
同研究では、1950年から2004年までのエルニーニョ南方振動(ENSO、周期的な熱帯太平洋の温暖化・冷却化)について、175カ国で1年間に25人以上の死者を出した234の内紛(半数以上が1,000人以上の戦死者を出したもの)の発生との相互関係を調べた。天候がENSOに左右された国の内紛発生率は、ラニーニャ(冷却化)発生期間に約3%、エルニーニョ(温暖化)発生期間はその倍の6%と倍であったが、ENSOの影響のなかった国では、どんな状況でも2%のままだった。そして、エルニーニョは世界中の21%の内紛でその一因となった可能性があり、エルニーニョの影響を受けた国々ではその割合が30%になるという。
また、より貧困な国の方が悪天候によって混乱に陥りやすく、豊かなオーストラリアはENSOに左右されるもののこれまで内紛はないが、ペルーの高地やスーダン南部ではエルニーニョが発生した年から内紛が激化し、長期化へと発展したという。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:気候サイクルが戦争を駆り立てる