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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月23日
報告書:気候変動対策を講じないと精神衛生上の問題も
(気候研究所より)
オーストラリアの気候研究所(The Climate Institute)は8月27日、急変して不安定な気候の影響により、とくに農村部や都市郊外において、長期間にわたる社会問題や精神衛生問題が引き起こされているとする報告書を発表した。
精神衛生の専門家や地域開業医の研究や災害の生存者の話などを元にした同報告書によると、異常気象の後にうつ病、不安神経症、心的外傷後ストレス、薬物乱用が特に増え、最大5人に1人が情緒的障害、ストレス、絶望に陥りやすいという。最近の干ばつを受け、自傷行為や自殺が8%上昇したことも明らかになった。
オーストラリアでは昨年夏、長期干ばつの後、激しい熱帯性低気圧、豪雨、洪水がかつてない規模で発生した。気候科学者らは、気候変動対策を講じなければ、気象災害の頻度や激しさは急激に増すと予測している。
オーストラリア心理学会のスージー・バーク博士は、「激しい天気事象による心的外傷が直接的、間接的、そして各地域、経済、環境に対して幅広い影響を通して現れており、気候変動は精神衛生上、大きな脅威となりつつある」「治療よりも予防の方がはるかに良いことを認識し、対策は、緩和、適応、転換の組み合わせにすべきである」と指摘している。
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報告書:気候変動対策を講じないと精神衛生上の問題も