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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月26日
風力タービン:新素材回転翼の試作模型が完成――軽量性、強度、耐久性に優れる
(ケース・ウエスタン・リザーブ大学より)
米国のケース・ウエスタン・リザーブ大学の8月30日付けのリリースによると、現在風力タービンの回転翼に使われている素材よりも、実質的に軽く、8倍頑丈で、耐久性にも優れた回転翼の試作模型を同大学の研究者が作成したとのこと。
同大学の博士研究員Marcio Loos氏は、新素材の特性について、回転翼の製造に現在使用されている標準的な素材と比較する研究を、他の研究者とともに行っている。
Loos氏は週末実験室に独自に通い、世界で初めて、カーボンナノチューブで補強したポリウレタンの回転翼を作成した。Loos氏は、数々の予備試験で最高点を出している複合材が、適切な形に成型され特性が維持されることを確信したかったという。
リリースによると、研究者たちは補強素材の比較において、カーボンナノチューブが、炭素繊維とアルミニウムよりも単位体積あたりの質量が軽いこと、そして炭素繊維の5倍以上、アルミニウムの60倍以上の引張強度を持つことを発見した。
また疲労試験によると、この補強したポリウレタンの複合材は、グラスファイバーで補強したエポキシ樹脂よりも約8倍長く持つという。
Loos氏らのチームは、ナノチューブの安定分散、ポリウレタン内での最適な配合、そしてそれを生じさせる方法に関する最適な条件を調べる試験を続けているとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110926_1.html
風力タービン:新素材回転翼の試作模型が完成――軽量性、強度、耐久性に優れる