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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年09月30日
研究報告:雲は温暖化の原因ではない
カテゴリー:気候
(テキサスA&M大学より)
米国、テキサス州カレッジステーション―実は雲が気候変動の根本的原因であるという最近の主張に反論し、テキサスA&M大学教授のアンドリュー・デスラー氏は9月6日、雲は気候変動を増幅させるだけだとする研究を米国地球物理学連合の学会誌『Geophysical Research Letters』に発表した。
気候変動の専門家である同教授は、雲が主に、人間活動による温暖化を増幅するいわゆる「フィードバック」役となっているという長期にわたる主流の考え方を、何十年ものデータが裏付けていると述べている。
デスラー氏は、過去10年分のエルニーニョ現象とラニーニャ現象の周期を研究し、この間の地球の「エネルギー収支」を算出した。エルニーニョ現象とラニーニャ現象は、ほぼ5年毎に起こる周期的現象で、中部太平洋の水温を上下させる傾向がある。これらの変化は、何カ月、時には何年も、世界の気象系の多くに多大な影響を及ぼす。
またデスラー氏は、これらの気候変動を引き起こす要因としては雲の役割は非常に小さいことを明らかにした。同氏は「人間に代わって雲が昨今の温暖化の原因となることはない」と結論付け、「私の分析が、雲が気候変動を起こしているという主張に終止符を打ってくれることを願う」と語っている。
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研究報告:雲は温暖化の原因ではない