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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月02日
研究論文:透明度を切り替えて光の透過を調整する高機能窓ガラス
カテゴリー:技術
(米国化学会より)
米国化学会(ACS)は9月21日、窓ガラスの透明度を切り替えることによって透過する日差しを調節する高機能窓ガラスの研究について伝えた。この研究は、Ho Sun Lim氏、Jeong Ho Cho氏、Jooyong Kim氏、Chang Hwan Lee氏によるもので、同会発行の「ACS Nano」誌に掲載された。
近年、省エネルギーを目指して新しいタイプの窓ガラスを開発する動きが活発化しており、夏には太陽光を反射させ、冬には透明に戻って光を取り込む窓ガラスも既に存在している。しかしながら、高コスト、機能の急速な低下、有害物質が関わる製造工程など欠点もある。
今回の新しい研究では、ポリマー、対イオン、そしてメタノールなどの溶媒を使うことで、安定して強い高機能窓ガラスを低価格で、かつ有害性の少ない方法で製造できるとしている。さらに、100%不透明の状態からほぼ完全な透明状態へ、数秒間で簡単に切り替えることが可能だという。
執筆者らは、「このような光制御システムは、室内に入る光を管理することで冷暖房や照明にかかる費用を節約するという新しい選択肢の一つになるだろう」と述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111002_1.html
研究論文:透明度を切り替えて光の透過を調整する高機能窓ガラス