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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月07日
2011年最小の北極の海氷、衛星観測史上2番目の小ささを記録
カテゴリー:生態系
(コロラド大学ボルダー校より)
米国コロラド大学ボルダー校の9月15日付けリリースで、同大学の国立雪氷データセンターによると、北極海に浮かぶ海氷の大きさが2011年で最小になり、1979年の衛星による観測開始以来、2番目に小さかった。
2011年9月9日の北極の海氷の面積は、433万平方キロメートルで、1979年から2000年の9月の平均面積よりも259万平方キロメートル(テキサス州とカリフォルニア州の面積の合計)以上小さかった。
分析を行なった科学者チームによると、今年の9月の最小面積は、最も低かった2007年よりも大きいとはいえ、長期平均を大幅に下回ったままで、自然気候変動の範囲をはるかに超えている。
同大学の地理の教授でもある、国立雪氷データセンターのマーク・セリーズ所長は、「9月に海氷の面積が最小になると、翌年も似た状況になる。北極の海氷は30年前と比べて非常に薄くなっており、これ以上の打撃を受けることはできない」と述べた。
セリーズ所長によると、最小を記録した2007年は、通常よりも暖かい空気を北極へ運ぶ風が海氷の融解を促すなど、特定の気象条件が揃った「ほぼ完璧な」状態だったが、興味深いことに、今年は、そうした気象パターンはまったく見られなかった。
同センターの科学者によると、1979年の衛星による観測開始以来、北極の海氷の面積が最も小さかった年の上位5番は、過去5年間だった。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111007_1.html
2011年最小の北極の海氷、衛星観測史上2番目の小ささを記録