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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月08日
研究報告:植物から蒸発した水分に地球規模の冷却効果
カテゴリー:気候
(カーネギー研究所より)
米国、ワシントンDC発―植物から蒸発した水分が地球の気候に及ぼす影響について、科学者らは長い間議論してきた。カーネギー研究所の地球生態学科による新たな研究では、木々や湖からの水分の蒸発が大気全体に冷却効果をもたらしうることを示し、蒸発した水分がその地域だけではなく地球全体の冷却に寄与すると断定している。『Environmental Research Letters』に9月14日に発表されたこの研究結果は、土地利用の政策決定に重大な影響を及ぼす。
ローレンス・バークレー国立研究所のGeorge Ban-Weiss博士率いる研究チームは、気候モデルを用いて、蒸発の増加が実際に地球全体の気候に冷却効果を及ぼすことを明らかにした。蒸発が増えると雲が下層大気中に形成される傾向があり、その雲が太陽の暖かい日差しを宇宙空間に跳ね返す働きをする。これが冷却効果を生むのである。
同研究チームのKen Caldeira博士は、この研究が、ニューヨークのセントラル・パークのような都市部の公園の木々や湖からの水の蒸発は街を涼しくするのに役立つだけでなく、地球全体の冷却に貢献していること、また私たちの日々の活動がどのように地域と地球の気候に変化を促しうるのかについて理解を深めなければならないことを示していると語っている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111008_1.html
研究報告:植物から蒸発した水分に地球規模の冷却効果