本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月14日
研究報告:豪州の平均風速、年間0.69%高まる
カテゴリー:エネルギー
(豪州連邦科学産業研究機構より)
豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)は9月21日、CSIROによる最近の研究で、昨今世界の数カ所とともに風速の低下が示されてきた豪州の平均風速が実は高まっていることがわかったと発表した。
CSIROの海洋大気研究所(CSIRO Marine and Atmospheric Research)の科学者らは、地表近くの風の変化の原因を把握し、豪州全域の長期的な風速傾向を調査するため、風速観測記録を分析した。
『クライメート誌』 (Journal of Climate) に発表された論文の主執筆者であるAlberto Troccoli博士は、「風力発電は今後数十年にわたって大幅に拡大すると見込まれており、風の供給力次第で風力発電システムは数百メガワットの変動にさらされる。経済的な観点から言えば、風力部門にはこれらの長期的な変動を定量化する能力が絶対不可欠である」と語る。
また同氏は、1989年から2006年にかけて、高度2メートルで観測された風速の年間0.36%の低下と比較して、高度10メートルで観測された豪州全域の平均風速は年間0.69%高まっていると述べた。
風速の長期傾向の正確な予測は大気中の循環変化に有益な指標を提供し、風力エネルギー部門の計画と資金繰りに有効であるため、質の高い気象情報を用いることがエネルギー運用の効率性を向上させる可能性は明らかだという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111014_1.html
研究報告:豪州の平均風速、年間0.69%高まる