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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月26日
新研究:地球全体の光合成速度は、考えられていたよりも25%速い
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(豪州連邦科学産業研究機構より)
豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)の9月29日付けメディアリリースによると、地球全体の光合成速度が、今まで考えられていたよりも25%速いとの推定結果が、米国、オランダ、オーストラリアの科学者チームによって『ネイチャー』誌に発表されたとのこと。
研究では、30年間以上のデータを分析し、過去数十年間の平均光合成速度を推定したという。
「地球全体はいうまでもなく、森林の光合成速度を測定するのも難しい。一枚の葉であれば、葉を入れた計測室の空気中から減少した二酸化炭素を測定するだけだ。しかし、森林全体に対してそれはできない」と研究を主導した米国カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所のLisa Welp博士は述べる。
この研究では、二酸化炭素分子中の酸素原子の足跡を、酸素同位体を用いて明らかにしたとのこと。それにより、その二酸化炭素がどの程度の期間大気中にいたのか、またどの程度の速さで植物を通り抜けたのかがわかるという。ここから、地球全体の光合成速度が、今まで考えられていたよりも25%程度速いことを推測したという。
またこれらの結果は、将来の気候変化の予測に役立つかもしれないとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
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新研究:地球全体の光合成速度は、考えられていたよりも25%速い