本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月29日
研究報告:植物に、気候変動に対応する柔軟性あり
(ブラウン大学より)
米国、ロードアイランド州プロビデンス発―植物は気候変動に対応する遺伝的柔軟性を備えているかもしれない。米国ブラウン大学は10月6日、同大学の科学者ら率いる研究者チームが、欧州で一般的な植物であるシロイヌナズナによる実験で、生息域全域での生存と繁殖をもたらす遺伝子群を決定する作用因子が気候であることを発見したと発表した。この研究成果は、他の植物の気候変動への順応性の分子基盤を明らかにするかもしれない。
気候変動を前に、動物は移動できるという点で植物より有利である。しかしブラウン大学の研究者らによる新たな研究では、植物が自ら技をいくつか備えている可能性が明らかになっている。
米学術雑誌『サイエンス』に発表されたこの論文で、さまざまな気候での植物の適性、つまり生存し子孫を残す能力を左右するのは、シロイヌナズナの遺伝的特徴だと研究チームは特定している。研究者らはさらに、生存と生殖を最適化するためにシロイヌナズナに伝えられる遺伝子群に、大部分で気候が影響を及ぼすことを確認している。研究チームの報告によれば、適性を決定する遺伝子群は、その植物がある地域の、寒暖、乾燥、多湿、その他の気候条件によって異なるという。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111029_1.html
研究報告:植物に、気候変動に対応する柔軟性あり