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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年11月01日
研究報告:世界の炭素排出量と消費は連鎖している
(カーネギー研究所より)
米国、ワシントンDC発-米国・カーネギー研究所の研究チームが、世界の二酸化炭素排出量の流れを把握・定量化した論文をまとめ、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に発表した。同研究所が、10月17日付のプレスリリースで伝えている。
通常、化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素は、燃料が燃焼された国に帰属する。しかしこれまで、二酸化炭素の全体的な流れ(燃料の原産地からその燃料を使用して生産された製品の最終的な消費地まで)を考慮した排出量の算定は、十分に行われてこなかった。
そこで、研究チームは、2004年に112カ国・58の産業部門で取引された、石炭・石油・天然ガス等の化石エネルギー資源を基に分析を実施。この結果、化石資源が一極に集中していること、燃料の大半が先進国に輸出されていることが明らかになった。また、大量の化石燃料を輸入している国のほとんどが、大量の製品を輸入する傾向にあることも分かった。
このため、研究チームは、燃料の採取段階で炭素価格を設定する制度が効率的で、燃焼段階における規制の結果生じる、産業の移転を回避できる可能性があると指摘している。特に、中国・米国・中東・ロシア・カナダ・オーストラリア・インド・ノルウェーで採取される化石燃料を規制することで、世界の二酸化炭素排出量の67%をカバーできるとしている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111101_1.html
研究報告:世界の炭素排出量と消費は連鎖している