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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年11月11日
研究報告: ヒートアイランド現象、地球温暖化への影響わずか
カテゴリー:気候
(スタンフォード大学より)
米国スタンフォード大学は10月19日、都市から放出される熱、いわゆる「ヒートアイランド現象」は、温暖化に大きな影響はないことがわかったと発表した。
都市は周辺農村部の植生地域よりも多くの熱を大気中に放出するが、これらのヒートアイランド現象がどの程度地球温暖化に影響を及ぼすのかについては議論が続いてきた。スタンフォード大学の研究者らによる研究はこのたび、初めてヒートアイランド現象の地球温暖化への影響を定量化し、温室効果ガスの影響と比べるとわずかなものであることを示した。
同研究を率いたMark Z. Jacobson氏は、「産業革命以降の地球温暖化総量のうち、ヒートアイランド現象に起因しているのは2~4%だろう」と述べた。これに対し、温室効果ガスは約79%、黒色炭素は約18%を占めているという。
地球温暖化総量とは、温室効果ガス、黒色炭素粒子およびヒートアイランド現象などすべてに起因する温暖化の総量である。黒色炭素は化石燃料とバイオ燃料の燃焼から生じるすすの成分で、太陽光の吸収率が高いため、大気温度を上昇させる。
『クライメート誌』(Journal of Climate)に発表される同論文は現在ネット上で閲覧可能。同研究は、2005年から2025年までの気候の反応をモデル化した。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111111_1.html
研究報告: ヒートアイランド現象、地球温暖化への影響わずか