本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年11月16日
地球の気温上昇を2度以内に抑えるには、この10年間に確固たる行動が必要
カテゴリー:社会
(メルボルン大学より)
オーストラリアのメルボルン大学は10月24日、国連の2009年コペンハーゲン会議と2010年カンクン会議で定められた「地球の気温上昇を2度以内に抑える」という世界的目標のためには、この10年間に確固たる行動が必要との研究をウェブサイトで発表した。この研究は『Nature Climate Change』誌に掲載されているもの。
研究によると、2020年までに排出量を440億トン(二酸化炭素換算)にするとの目標は、国際的に同意された「2度以内」という目標達成のための実現可能な道標であり、経済的に最適な方法であるという。ただし、現在世界の排出量は480億トン(二酸化炭素換算)であり、増加する排出傾向を反転させるためには、この10年が極めて重要とのこと。
「2度以内という目標への実現可能な経路となる排出シナリオはたくさんあるが、この目標に近づくためには、国々はより高い目標を履行する必要がある」とこの研究の執筆者の一人である、同大学のMalte Meinshausen博士は述べる。
例えばオーストラリア連邦政府は、排出量を2000年水準よりも5%から25%削減する排出量取引制度を公表したが、この場合、25%というより野心的な目標への移行によってのみ、世界は440億トン(二酸化炭素換算)という、「2度以内」の道標に近づけるだろうとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111116_1.html
地球の気温上昇を2度以内に抑えるには、この10年間に確固たる行動が必要