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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年11月29日
研究報告:気候政策は、エネルギー安全保障と大気汚染の課題解決に役立つ
(国際応用システム分析研究所より)
オーストリア、ラクセンブルク発-気候保護のための政策は、エネルギー安全保障の向上や大気汚染の削減に向けて、最も効果的なエントリー・ポイントを提供する--オーストリア・国際応用システム分析研究所(IIASA)の研究チームが、新たな研究論文を発表した。同研究所が、11月13日付のプレスリリースで伝えている。
論文は、気候変動の緩和に焦点を当てた政策が、別の側面に相乗的な効果をもたらすことを立証している。気候政策は必然的に、エネルギー効率の大幅な改善と、クリーンで安定したエネルギー源(特に再生可能エネルギー)の迅速かつ広域的な配置を伴っているという。
「その上、厳しい気候政策が一度実施されると、大気汚染対策やエネルギー対策にかかる追加的な費用が大幅に削減される」と、論文の主執筆者であるDavid McCollum氏は指摘する。コスト削減の規模は、世界全体で年間数千億ドルに達し、今日におけるエネルギーシステムへの投資額のおよそ1/3に匹敵する。
「政策立案者にとっての課題の一つは、これらの問題が、異なる時間尺度で捉えられていることである。例えば、気候変動は中長期的な問題と見なされる一方で、エネルギー安全保障や大気汚染は、短期的な緊急課題として捉えられている。つまり、それぞれの目的のために政策が検討されているので、互いを補完し合うことができない」と、IIASAのKeywan Riahi氏は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111129_1.html
研究報告:気候政策は、エネルギー安全保障と大気汚染の課題解決に役立つ