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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月05日
UNEP報告書:2020年に向け、さらなる排出削減を実現するための道筋
(国連環境計画より)
英国、ロンドン発-国連環境計画(UNEP)は11月23日、21世紀の気温上昇を摂氏2度未満に抑制できるレベルに向けて、2020年までに排出削減することは、技術的にも経済的にも実現可能であるとの報告書を発表した。
報告書は、再生可能エネルギーの導入を加速し、燃料を切り替え、エネルギー効率を改善することで、必要な削減の大部分を実施することができるとしている。また、電力生産、産業、運輸、建築、林業、農業、廃棄物といった、さまざまな経済部門に関する分析を行い、2020年までに排出削減を行うための技術的ポテンシャルを検討している。
さらに、現在は京都議定書の削減対象から外されている、国際航空・船舶からの排出について、重要な問題として取り上げている。これらの排出は、世界の二酸化炭素(CO2)排出量の5%近くを占めるようになっており、2020年までに年間2.5ギガトン(CO2換算)まで増える可能性があるという。
「これらの排出を削減するための選択肢として、燃料効率の改善、低炭素燃料の利用などが挙げられる。船舶部門の場合、減速航行することも有望かつ簡易な選択肢である」と報告書は述べている。
「排出量のギャップを埋める(Bridging the Emissions Gap)」と題するこの報告書は、昨年のカンクン会議の際に初めて刊行され、明確なベンチマークとなった。今回はこれに続く2冊目として、南アフリカでの国連気候変動会議に先立ち発表された。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111205_1.html
UNEP報告書:2020年に向け、さらなる排出削減を実現するための道筋