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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月12日
森林伐採、北米とカナダでは冷却効果あり
カテゴリー:生態系
(カリフォルニア大学デイビス校より)
米国カリフォルニア大学デイビス校は11月16日付けのリリースで、森林伐採が地球温暖化に与える影響は緯度によって異なるということを示す新しい研究結果について述べた。同研究には、世界各国の20機関から科学者が参加しており、11月17日付けの『ネイチャー』誌で発表された。
同研究の共同執筆者であり、同大学の大気科学のKyaw Tha Paw U教授は、「森林伐採を行う場所による。高緯度では地域規模で冷却効果をもたらしかねないが、低緯度では森林伐採の冷却効果は確認されず、実際のところ、温暖化を引き起こしている可能性がある」と述べた。
北緯45度の寒帯地域では森林伐採が正味で冷却効果をもたらした。木を伐採すると大気中に二酸化炭素が放出されるが、アルベド(太陽光の反射)の面積も増える。こうした表面では太陽光が反射されるので、高緯度にある非森林の空地の表面温度は下がる。一方で近くの森林地域は太陽熱を吸収する。夜にアルベド効果はないが、空地は、地面から上方へ暖かい乱気流が起きる森林よりも早く冷却される。
Paw U教授は、研究結果が高緯度での森林伐採に「ゴーサインを出す」ものとして見なすべきではないと強調し、「実際の気温測定によって地域別の影響を明らかにすることが狙い。森林生態系は、特定の緯度で、空地よりも暖かいかもしれないが、二酸化炭素の吸収など、ほかに多くの貴重な能力を持っている」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111212_1.html
森林伐採、北米とカナダでは冷却効果あり