本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月17日
ナノ粒子を用いた新たな電極により、風力や太陽光の大規模利用が可能になるかもしれない
(スタンフォード大学より)
米国のスタンフォード大学は11月23日、同大学の研究者が、ナノ粒子を用いた効率性・耐久性に優れた電池用の電極を開発していることをウェブサイトで発表した。この研究は『Nature Communications』誌に掲載されたもの。
ウェブサイトによると、風力と太陽光の大規模利用の実現を妨げる最大の障害は、「風力も太陽光もいつでも利用できるわけではない」ことかもしれないという。それには、強風の日や晴れた日に発電した大量の余剰電力を、必要となるまで貯蔵しておける、効率性、耐久性に優れ、高出力で、繰り返し充電ができる電池があればよい。そして、同大学の研究者はその夢の電池の一部、つまり銅化合物のナノ結晶粒子を用いた新たな電極を開発したという。
実験室で行われた試験では、この電極は4万回の充電と放電の繰り返しに耐えた上に、その後でも当初の充電容量の80%以上の電気を蓄えられたという。これと比較すると、平均的なリチウムイオン電池は、劣化により実用に耐えられなくなるまでの充放電回数はおよそ400回とのこと。
「1日数回の充放電ペースでは、この電極は送電網上で30年もの間、有益に使用できるだろう」と、この論文の主執筆者である大学院生のColin Wessells氏は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111217_1.html
ナノ粒子を用いた新たな電極により、風力や太陽光の大規模利用が可能になるかもしれない