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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月23日
研究報告:米国のクルミ、気候変動に対応できない恐れ
(パデュー大学より)
米国、インディアナ州ウェストラファイエット発―米国パデュー大学が11月28日に発表した研究報告によれば、気候変動として想定されている、より暑く乾燥した夏季と異常気象は、クルミの木にとって特に厄介な、おそらく致命的なものになるだろうという。
ダグラス・ジェイコブ教授らは5年間に渡り、インディアナ州で木材とベニア板、他の地域では木の実として経済的に重要なクルミの木の生理学を研究し、クルミの木が特定の気候に特に弱いことを発見した。
同氏によれば、「クルミは湿度が高すぎず、乾燥しすぎない地域に実に限定されており、生息領域は極めて狭い。気候変動に大きな影響を受け、ある程度減少していく可能性がある」という。
クルミはまた寒さに非常に敏感なため、遅霜に対する防御機構を発達させてきたが、その防御機構が、気候変動シナリオに付随する異常気象によって危険にさらされるかもしれない。クルミの葉が発育してからの遅霜は、クルミの木を枯らしかねない。
米国農務省によれば、カリフォルニア州では2010年に、50万トン以上のクルミが10億ドル以上で販売された。インディアナ州では販売される木材の15%ほどを占めており、販売額は約1,100万ドルに上るという。
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研究報告:米国のクルミ、気候変動に対応できない恐れ