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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月29日
強力な数理モデル、気候変動に直面する種の予測を大きく改善
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校より)
米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は12月2日、同校の研究者らが環境変化にさらされた個体群の健康状態を追跡するための、今まででもっとも包括的な数理モデルを作成したと発表した。この研究は『サイエンス』誌に掲載されているもの。
この先駆的な統合的予測モデル(IPM: integral projection model)は、個体群生態学、量的遺伝学、集団遺伝学など様々な集団生物学の諸分野の情報や、寿命・出生情報を統合したもの。これにより研究者は、多くの異なるデータソースを同時に結びつけられるようになったという。科学者は今では、気温など1つの変数を変えるだけで、それが個体群の多くの要素にどのように影響するのかを見ることが出来るという。
「伝統的に、私たちが同時に扱ってきたのは少数の生態学的パラメーターだけだ。たとえば、『どの程度食べ物があるのか』あるいは『時間とともに、どう環境が変化するのか』が、『どのように個体群の大きさに関係するか』を研究してきた。ここでは、私たちは全てを同時に分析している」と共同執筆者でUCLA教授のRobert Wayne氏は述べる。
このモデルの主要な発見には「時間をかけた緩やかで持続的な環境変化(例えば、緩やかな気温の上昇)の方が、変動的なものよりも、生態系内の種に大きな影響を与える」というものがあるとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111229_1.html
強力な数理モデル、気候変動に直面する種の予測を大きく改善