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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年12月30日
EU司法裁判所、航空分野に対するEUの温室効果ガス規制を適法と判断
(ENSより)
ルクセンブルク発-欧州連合(EU)司法裁判所は12月21日、航空分野をEU排出量取引制度の適用対象とする、EUの法規制は有効であるとの判決を下した。
EUの排出量取引制度は当初、航空輸送から排出される温室効果ガスを対象としていなかったが、2012年1月1日以降、同制度に航空分野を含めるとする法律が2008年に可決。来月1日より、第三国を含むすべての航空会社は、EU域内の空港を発着する航空便に関し、排出枠の取得と返却が義務付けられる。
これに対し、米国の航空業界団体であるエアラインズ・フォー・アメリカ(Airlines for America)などが、EUの措置は、燃料消費に対する課税の一種であると主張。航空分野を規制対象に追加したEU指令を、英国の国内法に置き換える措置は、国際法、EU・米国間のオープンスカイ協定、シカゴ条約、京都議定書に違反すると訴えていた。
イングランド・ウェールズの高等法院は、こうした国際法の観点から見たEU指令の有効性について、EU司法裁判所に判断を求めた。これを受けて裁判所は、「EU排出量取引制度を航空分野に適用することは、慣習国際法の原則やオープンスカイ協定に違反するものではない」との判断を示した。
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EU司法裁判所、航空分野に対するEUの温室効果ガス規制を適法と判断