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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年01月10日
研究報告:カナダの大部分の地域で山火事が急増?
(ドイツ国立ヘルムホルツ環境研究センターより)
米国、シカゴ発-カナダの大森林地帯は、山火事発生の閾値に近づきつつあり、将来は気候変動の影響で閾値を超える可能性がある--ドイツ国立ヘルムホルツ環境研究センター(UFZ)とミシガン大学の研究チームが、新たな研究論文を発表した。UFZが12月16日付のプレスリリースで伝えている。
山火事は、天候、植生、土地利用の相互作用の結果であり、地球規模の変化に対して極めて敏感である。「山火事レジームの変化は、地域規模、地球規模で大きな影響を及ぼすため、気候への影響も大きい。つまり、将来の変化を予測するためには、山火事を発生させるメカニズムがどのように機能しているかを理解することが重要である」と、UFZのVolker Grimm博士は語る。
研究チームは、1959年から1999年までにカナダで発生した200ha以上の森林火災のデータを検証し、生物地理区別に分類。この結果、ハドソン平原、北方平原、北方楯状地の3つの区域が、転換期に来ていることが明らかになった。1980年頃、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州の北方楯状地では、平均火災規模が3倍に急拡大している。
「これは、ある線を超えると山火事レジームが劇的に変化する、閾値の存在を示すものと我々は考えている」と、Volker Grimm博士は報告している。さらに、火災伝播のパラメータのわずかな変化が、火災規模に大きな影響を及ぼすため、気候変動に伴う段階的な変化は、火災規模の急拡大をもたらす可能性がある、と指摘している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120110_1.html
研究報告:カナダの大部分の地域で山火事が急増?