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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年01月18日
ブラックカーボンとメタンの削減で、2050年までの気温上昇を0.5℃抑えることが可能
(米国航空宇宙局より)
米国、ワシントン発―米国航空宇宙局(NASA)は1月12日、ブラックカーボンとメタンの排出削減は、地球温暖化を遅らせ、人々の健康被害を減らし、農業生産を高めるとする研究を伝えた。これは、NASAのゴダード宇宙科学研究所のドリュー・シンデル(Drew Shindell)氏を中心とする研究チームによるもので、13日付のサイエンス誌に発表された。
研究では、温暖化抑制に効果がある14の大気汚染対策に焦点を当てており、そのいずれもが、ブラックカーボンあるいはメタンの排出を削減するものだという。これらの対策が実施されれば、2050年までの平均気温上昇を0.5℃抑えることができ、さらに、世界の作物生産量を増やし、大気汚染に関わる死者数を減らす恩恵もあるという。
メタン対策としては、炭鉱や油田などから漏れるガスの回収、廃棄物埋立て地からの排出防止、下水処理施設の改良などがあり、ブラックカーボンについては、ディーゼル車への排気フィルター設置や、薪などを使う調理用かまどの改良などが考えられる。
長期的には二酸化炭素が温暖化の主要要因ではあるが、大気中に留まる時間の短いブラックカーボンとメタンの排出削減は、直ちに効果が現れる補完的な対策になるとしている。
DSR指標= DSR指標とは?
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ブラックカーボンとメタンの削減で、2050年までの気温上昇を0.5℃抑えることが可能