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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年02月16日
中国、国内航空会社にEU排出権購入にかかる支払いを禁止
(ENSより)
中国、北京発─2月6日付けのENS記事によると、中国民用航空局は同日、国内の航空各社に対し、欧州連合(EU)による二酸化炭素排出への課金を政府の許可なしに支払ってはならないと発表した。
2008年に承認された法律により、EUの排出権取引制度が航空輸送へも適用されることになり、EU圏内の空港を離発着する航空機を持つ航空会社は今年1月1日から、二酸化炭素排出量枠を超える場合、排出権を購入しなければならないことになっている。
中国民用航空局は、「EU圏内の空港を離着陸する航空機に対し炭素排出量を理由に課金するというEUの決定は、国連気候変動枠組み条約や国際民間航空規則にある関連原則に反する」と指摘。中国の他、インド、ロシア、米国を含む30以上の国が同制度への反発の姿勢を見せている。一方、EU司法裁判所は昨年12月21日、米国の航空3社等が提訴した訴訟で「排出権取引制度の航空活動への適用は、当該の慣習国際法の原則およびオープンスカイ協定に反しない」と合法判決を下している。
EUによる排出権購入の課金はまだ始まっていないが、従わない航空会社は罰金の支払いかEU圏内空港の利用禁止措置を受ける可能性がある。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120216_1.html
中国、国内航空会社にEU排出権購入にかかる支払いを禁止