（米航空宇宙局より）

米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は１月27日、同航空学研究ミッション部門が主導する「環境適応型航空機開発計画（ＥＲＡ：Environmentally Responsible Aviation project）」との契約により、メーカー３社が2025年を目処としたより効率的で環境にやさしい航空機の構想をまとめたと発表した。
 
ボーイング社、ロッキードマーチン社、ノースロップグラマン社の研究チームは昨年、1998年に就航した航空機（同研究の基準値）と比較して将来の航空機の燃料、汚染物排気量をともに半減させ、不快な空港騒音に影響を受ける地域を83％縮小するという技術を開発するという米航空宇宙局の目標をどのように達成するかという研究に取り組み、その結果をこのほど提出した。
 
ＥＲＡプロジェクト主任技術者のMark Mangelsdorf氏は「３社とも、この研究期間中に実に偉大な仕事を成し遂げた」と述べ、今後数年間の研究資金の投資先を絞り込むのに役立ったことも研究成果のひとつであるとした。
 
米航空宇宙局のＥＲＡ計画関係者は、騒音や燃料消費量の軽減でもう少し前進すれば、すべての目標が達成できると確信している。同研究結果は、航空機メーカーが直面している技術や設計の障害を浮き彫りにし、米航空宇宙局による環境適応型航空投資戦略６カ年計画の後半を導く一助となるだろう。
 

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