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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年02月25日
中国の電気自動車、ガソリン車よりも汚染物質の排出が多い
(ENSより)
米国、テネシー州ノックスビル発―Environment News Service(ENS)は2月16日、中国の電気自動車はガソリン車よりも多くの粒子状物質を排出するとする研究について伝えた。これは、テネシー大学のクリス・チェリー准教授と中国の研究者らによるもので、学術誌「環境科学と技術」に掲載された。
研究チームは、ガソリン車、ディーゼル車、ディーゼルバス、電動バイク、電気自動車の5つのタイプについて、微小粒子を中心とした汚染物質の排出と環境・健康への影響を、中国の34の主要都市について分析した。
中国では、電力の85%が化石燃料からつくられ、そのうちの約90%が石炭による発電である。そのため、発電所から排出される微小粒子を考慮すれば、電気自動車はガソリン車よりも微小粒子の排出の割合が高くなるという。
電気自動車の場合、燃焼による排出が起きるのは自動車自体からではなく発電所からだと、チェリー准教授は述べ、さらに、「電気自動車の推進に際しては、よりクリーンな発電に焦点を当てること、そして、汚染の多い発電部門では排出管理に力を入れることが重要だ」と述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120225_1.html
中国の電気自動車、ガソリン車よりも汚染物質の排出が多い