（英国スコットランド政府より）

英国スコットランド政府は３月１日、世界最貧地域が被る気候変動の影響に対応するための「公平な気候対策基金（Climate Justice Fund）」をこの春に立ち上げると発表した。

スコットランド議会は同日、議会レベルとしては世界で初めて公平な気候対策の問題について審議した。その中でスチュワート・スティーブンソン環境・気候変動大臣は、「世界で最も発展が遅れている国々の最も貧しい人々が最も激しく気候変動の影響を受けているというのはおかしい事態である。彼らは、ますます異常をきたす天候パターンやこれまでになく頻発している気候関連災害の影響に最も対応できない人々だ。この状況が続くのは許してはならず、行動を起こすことは国際社会の義務である」と語った。

「これ（今回の審議）によりスコットランドは、他の先進工業国に対して行動の必要性を明示し、途上国に対しては私たちが事態の緊急性を理解しているというメッセージを送った。私は必ずやスコットランドがこれらの重要課題で引き続き主導権を発揮し、行動を起こしていくようにする」とも話した。

同政府は「気候適応基金をとりまとめる」という公約をマニフェストに掲げており、今回発表された「公平な気候対策基金」でその公約の前進を図った。

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