本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年03月19日
研究報告:タカネシマリスの遺伝的多様性、気候変動により大幅に低下
(カリフォルニア大学バークレー校より)
米国、カリフォルニア州バークレー発―米国カリフォルニア大学バークレー校は2月19日、同校研究者らの新たな研究から、地球温暖化はヨセミテ国立公園内のタカネシマリスをより高地へ追いやり、その遺伝的多様性を著しく低下させていることが分かったと伝えた。
ネイチャー・クライメート・チェンジ誌オンライン版で発表された同研究は、近年の気候による動物たちの生息地の変化が、その遺伝的多様性に打撃を与えたことを初めて示した。またその遺伝的浸食は90年間という比較的短期間内に起こっており、気候変動が種に与える急激な脅威を浮き彫りにしている。
研究者らによれば、遺伝的多様性が低下すると、生存を脅かす近親交配、病気等の問題の影響により脆弱になりうるという。
研究の主執筆者であるEmily Rubidge氏は、「温暖化が続く中、タカネシマリスは絶滅の危機に直面するようになるか、絶滅してしまうことになるかもしれない」と述べる。
研究者らによれば、タカネシマリスは同州シエラネバダ山脈固有の高地性種であるため、気温の変化への感受性が高くなるのは当然だという。1900年代初頭、約2,400メートルの高さで確認されていたタカネシマリスは現在、生息地を約500メートル高地へ移動させている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120319_1.html
研究報告:タカネシマリスの遺伝的多様性、気候変動により大幅に低下