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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年03月22日
研究報告:植物油の世界的需要が森林破壊の一因に
(憂慮する科学者同盟より)
米国、ワシントンDC発-憂慮する科学者同盟(UCS)が発表した新たな報告書によると、植物油の世界的需要が、過去10年間に毎年5%以上という維持不能な割合で増加し、熱帯地域における大規模な森林破壊の一因になっているという。UCSが、3月7日付のプレスリリースで伝えている。
植物油は、クッキーや食用油を始め、シャンプーから自動車用燃料に至るまで、我々が日常的に消費するさまざまな製品に使われている。増大する植物油市場は、土地需要の拡大を喚起し、大規模農場の建設のために、熱帯雨林が次々と切り開かれている。
森林破壊は、生物多様性の損失をもたらし、生態系を破壊し、先住民族を危機にさらしている。世界規模で見た場合、森林破壊がもたらす最大のダメージは、気候変動への影響である。森林破壊による炭素排出は、年間炭素排出量のおよそ15%を占め、地球上のすべての自動車、トラック、航空機、船舶、鉄道からの排出を上回る。
「消費者にとって大切なのは、森林破壊のない製品であることを企業に保証するよう強く求めること」と、UCSの政策アナリストであるCalen May-Tobin氏は語る。さらに、「大手企業が、責任を持って自社製品に森林破壊のない植物油を使用すれば、他の企業も後に続くだろう。そうすれば、森林破壊と気候変動の割合を減らすことになる」と話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120322_1.html
研究報告:植物油の世界的需要が森林破壊の一因に