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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年03月23日
新研究:内陸で使用可能な塩分濃度差発電
(ペンシルベニア州立大学より)
米国、ペンシルベニア州ユニバーシティパーク発―海の近くの方が塩分濃度差発電は行いやすい――しかしペンシルベニア州立大学の研究者は、重炭酸アンモニウム溶水を使用し、微生物による廃水分解と塩分濃度差発電とを組み合わせ、場所を問わない電力生産を可能にしたとのこと。
この研究で結びつけられたのは、微生物燃料電池(MFC)と逆電気透析(RED)の二つの技術という。MFCは廃水と微生物を発電に用いる電池、REDは塩水と淡水の塩分濃度差から電気を直接作り出す技術を指すという。この2つの技術を結びつけて作られたのが、逆電気透析-微生物燃料電池(microbial reverse-electrodialysis cell:MRC)であるとのこと。
積層REDのみによるエネルギー生産は、大量のイオン交換膜を必要とするため困難だが、電流生成菌(有機物を摂取して電流を作り出す微生物)の使用により、必要とされる積層REDの数を減らせる上、電力生産量は増えるという。
また海水でのMRC使用は、使用場所が海岸地域に限られる上、大規模な海水洗浄を行わない限り水中の有機物がイオン交換膜を詰まらせるという。そこで研究では海水の代わりに、重炭酸アンモニウム溶水を使用したとのこと。これは海水と同様に機能し、膜を詰まらせることもないという。
DSR指標= DSR指標とは?
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新研究:内陸で使用可能な塩分濃度差発電