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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年03月29日
研究報告:中国の地下水による灌漑、年間3,310万トンのCO2を排出
(イーストアングリア大学より)
英国のイーストアングリア大学は3月14日、中国における地下水利用の灌漑は、くみ上げポンプから年間3,310万トンの二酸化炭素(CO2)を排出すると試算した研究について伝えた。これは同大学の研究者を含む研究チームによるもので、同日付の「Environmental Research Letters」に掲載された。
中国では、農作物の灌漑用として地下水の利用が急速に増えており、1950年に100億立法メートルだった地下水利用が、現在では1,000億立法メートルを超えている。地域によっては、深さ70メートルもの地中から水をくみ上げることもあり、多くのエネルギーを要する地下水くみ上げは、温室効果ガスの排出源となる。
研究チームは、中国の11の省にある366の村を調査し、そのデータをもとに、中国全体の地下水くみ上げによる排出量を試算した。得られた結果は、中国のCO2総排出量の0.5%強にあたり、ニュージーランドの年間排出量にほぼ匹敵するという。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120329_1.html
研究報告:中国の地下水による灌漑、年間3,310万トンのCO2を排出