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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年04月06日
ニューヨーク市の白い屋上屋根の取り組みの成果、科学的に示される
(米国航空宇宙局ゴダード宇宙研究所より)
米国航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙研究所は3月7日、同研究所の科学者が参加した研究で、屋上屋根の色を明るくすることで都市のヒートアイランド効果を緩和しようというニューヨーク市の取り組みの成果が初めて科学的に示されたと発表した。
2030年までに温室効果ガス排出量30%削減を目指す同市では、「NYCクールルーフ(NYC CoolRoofs)」と称し、建物の屋上屋根の色をアスファルト等による黒から白へと塗り替える取り組みを全市で行っている。
この研究では、市が普及させようとしている安価な白色塗装や専門家による設置が必要な合成膜の覆い等について、黒色の屋上屋根との比較と数年にわたる性能評価を行った。
その結果によれば、2011年夏、熱波がピークに達し、電力使用量が同市最高を記録した7月22日、黒色の屋上屋根の温度は約76.7℃に達し、白い屋上屋根との温度差では最大約5.6℃を記録したという。さらに、同年夏を通して平均すると、白い屋上屋根の最高温度は、黒色のものと比べて約6.1℃低かったこともわかった。また、白色塗装の効果(反射性と放射率)は3年目から半減するが、黒色の屋上屋根と比べると著しくアルベド(反射率)が改善されているという。
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ニューヨーク市の白い屋上屋根の取り組みの成果、科学的に示される