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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年05月01日
米EPA、水圧破砕法による天然ガス採掘に初の基準を設定
(ENSより)
米国、ワシントンDC発―米国環境保護庁(EPA)は4月18日、水圧破砕(hydraulic fracturing)またはフラッキング(fracking)と呼ばれる方法を使った天然ガスの採掘に対し、連邦政府レベルとしては初めての基準を発表した。Environment News Service(ENS)が同日付の記事で取り上げた。
この採掘方法は、化学物質、砂、水を混合したものを高圧で地下の岩層に注入してガスを抽出するもので、環境への影響を懸念する環境団体などから訴訟も起きている。EPAは今回、米国大気浄化法に基づく2つの基準を更新・拡大することで、有害ガスや強力な温室効果ガスのメタンの大気への放出を抑制する。
基準の実施については、2015年1月までを移行期間としており、メタンを回収する技術を導入するよう求めるが、燃焼処分(フレア)も認めている。それ以降は、水圧破砕法を用いるすべての新規採ガス井で回収技術の導入が義務付けられる。
環境団体は、回収技術導入の完全実施が2年半先延ばしになった点や、メタンを直接規制していないことを残念だとしながらも、今回の基準は一歩前進であると認めている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120501_1.html
米EPA、水圧破砕法による天然ガス採掘に初の基準を設定