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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年05月14日
研究報告:南極の氷消失、主要因は暖流
(英国南極局より)
英国南極局は4月25日、同局主導の国際科学者チームによって、昨今南極の氷が消失している主な原因は暖流であることが明らかになったと伝えた。4月26日付けの『ネイチャー』誌で発表された同研究では、氷棚の融解の原因として知られる、下から融氷させる海流と、上から融氷させる暖気を区別するため、初めて新たな技術が使用された。この研究結果によって科学者らは、信頼性のある海面上昇予測の提供に一歩近づいた。
研究者らは南極大陸の周囲ほぼすべての氷棚の厚みの変化を把握するため、米航空宇宙局の地球観測衛星ICESatを使用し、南極大陸全体の氷棚の融解パターンを明らかにしている。54個の氷棚のうち、20個が暖流によって融解しており、そのほとんどが西南極にある。
どのケースでも、薄化がすすむ氷棚に流れ込む内陸の氷河流が加速してきており、海により多くの氷が流出して海面上昇の要因となっている。
「南極大陸のほとんどの場所では、氷棚が表面の融雪によって薄くなっているとは考えにくい。つまり、下から氷棚を融解している暖流によって引き起こされているはずだ」主執筆者であるハミッシュ・プリチャード博士は、このように述べている。
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研究報告:南極の氷消失、主要因は暖流