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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年05月25日
人口圧力は世界の湿地帯に影響を与えている
(フランス国立科学研究センターより)
フランス、パリ発――フランス国立科学研究センター(CNRS)は5月9日、世界の湿地帯(沼沢地、湿地、湖など)の面積が、1993年から2007年の15年間に6%減少しているとの研究を発表した。
CNRSらの研究者によって行われたこの研究は、湿地帯とその時間的変化パターンに関する世界地図を初めて作成したもので、『Geophysical Research Letters』誌に掲載されているもの。
湿地帯が占める割合は地球の陸地の5%を下回るものの、人間の活動、生物多様性、気候、水循環において重要な役割を果たしているという。
研究によると、湿地帯の大きさは1年の間に大きく変化するだけではなく、年による変化も大きいとのこと。さらに1993年から2007年にかけて、湿地帯は6%減少していたという。この傾向は熱帯地方と亜熱帯地方で特に激しく、最も減少が大きかった地域は、この20年間に最大規模の人口増加を記録している地域に集中していたとのこと。
この研究は人口圧力が地球規模で水循環に影響を与えていることを示唆しているという。この圧力は都市開発のための湿地帯の干拓と、湿地帯からの水採取の増加により生じている可能性があるとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
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人口圧力は世界の湿地帯に影響を与えている